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ロシア西部カザンで2024年10月22日、首脳会談の際に握手するプーチン大統領(右)とインドのモディ首相。新興国グループBRICSの首脳会議が開かれる前に、両者は会談に臨んだ=ロイター
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 中国やインド、ブラジルなどの新興国グループ「BRICS」の首脳会議が22日、ロシアで開幕する。米欧主導の国際秩序に対抗しようと、中ロが加盟国の拡大を進めるなか、存在感を高めているのが、高い経済成長を実現しているインドだ。

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 インドのモディ首相は22日、首脳会議前にロシアのプーチン大統領と会談し、両国の関係強化を歓迎。ウクライナ情勢を巡っては「平和的な方法で解決するべきだ。早期の平和と安定の構築に向けて、我々は全面的に支援する」と語った。

 一方、プーチン氏は、モディ氏と定期的に電話協議も行っていることなどに言及し、首脳間の良好な関係を強調。両国の貿易高が良い状態にあるなどとして、両国関係が「積極的に発展し続けている」と述べた。

 インドは、旧ソ連時代からロシアとの関係が深く、現在も武器の半分近くをロシアから調達する。ウクライナ侵攻を巡っては、欧米諸国が主導する対ロシア制裁に加わらず、格安のロシア産石油の輸入を急激に増やしている。

 モディ氏は7月にもロシアでプーチン氏と会談し、二国間貿易の拡大に合意したばかりだ。

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