キズキが開発した学校トラブル相談シートには、相談した記録を残すため、相談先の宛名や受け取った人のサインを書く欄などもある=同社提供

 我が子がトラブルに巻き込まれた時、学校に何をどう伝えたらいいのか――。そんな悩みに応えるツールを、不登校の子を支援する会社が作った。学校と保護者の対立が刑事事件にまで発展することもある中、冷静な議論の助けになってほしいという。

 名前は「学校トラブル相談シート」。いじめやけんか、不適切指導など、学校で起きたトラブルについて、親が把握している事実を選択肢や自由記述で書き込む。子どもの体調や学校への要望について書く欄や、子ども本人のメッセージを書く欄も設けた。学校だけでなく、教育委員会やカウンセラーなどに相談するときにも使える想定だ。

 作ったのは、不登校の子のための個別指導塾などを運営する「キズキ」(東京)。5月上旬に東京都立川市の小学校で男2人が教職員に暴行した事件で、背景に児童間トラブルを巡る保護者の相談があったと報道されたことなどを受け、開発を進めてきた。

けんかにならないコミュニケーションを

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