北海道

 札幌市立中学校でいじめを受けた女子生徒(17)が、学校側に適切な対応をしてもらえず学習の機会を奪われたとして、市を相手取り、慰謝料500万円を求めた訴訟の第1回口頭弁論が27日、札幌地裁(守山修生裁判長)であった。市側は請求を退けるよう求めた。

 訴状などによると、生徒は中学1年生だった2020年7月、同じクラスの男子生徒らが「豚まん」などと容姿をやゆしていることを知った。自身の写真に「肉まんならいつでもあげます!」とコメントをつけた動画もLINEで拡散されたという。

 原告側は、学校が指針で定めている「いじめ対策委員会」を設置せず、いじめ防止や被害者保護のための組織的な対応を怠ったなどと主張。市側は今後、事実関係の認否をするとしている。(上保晃平)

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