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学校の教室の一コマ

 子どもの自殺に関する背景調査について、項目や報告書に盛り込む内容のひな型を国が示す方向になった。調査のばらつきをなくす狙いがある。2日の有識者会議で文部科学省が提案した。

 背景調査は、国の指針に基づき、子どもの自殺や自殺と疑われる事案を把握した場合に小中高校などが行う。全件を対象に概要や学校での様子など基本的な事実を速やかに調べる基本調査と、それを踏まえて専門家らが入り経緯を丁寧に調べる詳細調査がある。詳細調査は、いじめや学業不振など学校生活が関わる可能性や遺族の希望がある時に行う。

 文科省は、年内をめどに約10年ぶりの指針改定を検討している。今の指針は大まかな項目を示すにとどまり、調査内容のばらつきが課題という。

 小中高生の自殺は、2024…

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