上皇后美智子さまの衣装に見入る彬子さま=2025年3月13日午前10時30分、東京都豊島区の学習院大学、北野隆一撮影

 学習院大学(東京都豊島区)の史料館が「霞(かすみ)会館記念学習院ミュージアム」としてリニューアルオープンし、13日に開館セレモニーがあった。三笠宮家の彬子さまがテープカットし、14日に開幕する記念展「華族文化 美の玉手箱」を観覧した。

 史料館は大学付属研究施設として1975年に開館。皇族や旧華族が学ぶ学習院ゆかりの歴史的資料や美術作品など約25万点を収蔵する。学習院大文学部史学科を卒業した天皇陛下は、史料館客員研究員として水や交通の歴史を研究した。

 ミュージアムは、旧華族の親睦組織「霞会館」の支援を得て、大学図書館だった建物を全面改装した。

 記念展では、上皇后さまが98年のデンマーク訪問時に着用したローブ・モンタントのドレスを展示している。彬子さまは「ドレスを拝見すると、その場にいらっしゃるような感じですね」と語った。ドレスに伝統織物の佐賀錦が使われているとの説明を学芸員から聞くと、自身が織物を織る体験をしたことに触れ「すごく難しくて大変な作業でした」と振り返った。

 上皇さまの結婚や即位の際に記念品として贈られた工芸品のボンボニエール(菓子器)など、皇室ゆかりの品や絵画、彫刻、工芸品、古文書など約100点が展示される。5月17日まで、入場無料。

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