足利大付―高根沢 高根沢五回、吉成が3点目のホームを踏む=2025年7月12日午前10時1分、エイジェックスタジアム、高橋淳撮影

 第107回全国高校野球選手権栃木大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)第3日は12日、宇都宮市のエイジェックスタジアムなど県内の3球場で1回戦7試合があった。宇都宮商は終盤の集中打で真岡工を下した。烏山は矢板・黒磯南の連合チームにコールド勝ちした。このほか足利大付などが2回戦に進んだ。13日も3球場で1回戦7試合が予定されている。

 12日の試合結果は次の通り。

 ▽1回戦 足利大付5―3高根沢、烏山7―0矢板・黒磯南(7回コールド)、宇都宮中央6―4茂木、宇都宮商8―3真岡工、上三川7―4小山高専、宇都宮北5―2宇都宮清陵・今市工、栃木11―1さくら清修(6回コールド)

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 前半は高根沢のペースだった。足利大付の攻撃を3人で抑えた一回の裏、外池瑚阿(とのいけこあ)(2年)の適時打で1点を先取。五回には三浦和真(3年)の犠飛で三走の吉成丈一郎(2年)が3点目のホームを踏むと、スタンドがどよめいた。

 3回戦に進出した2017年以来の勝利なるか。「この後が大事だぞ!」。五回終了後の休憩で声を掛け合った、直後だった。足利大付の先頭の小林左門(2年)に四球を与えたのをきっかけに逆転を許した。

 グラウンドでは最後まで声を出し、笑顔を絶やさなかった選手たち。「私立相手によく粘った。自信にしてほしい」。田村優風監督は、ベンチ裏で涙をこらえる選手たちをたたえた。

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 栃木県高野連は、栃木大会の選手資格証明書について、選手2人の名前の漢字を訂正した。正しい表記は次の通り。

 綱嶋大吾(黒磯)、大平落悠磨(今市)

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