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ウクライナからの留学生(後列)と、安藤忠雄さん(前列右から2人目)、京都大の湊長博総長(前列右から3人目)=2025年7月7日午後2時55分、京都市左京区、八百板一平撮影

 ロシアによる軍事侵攻で戦火が続くウクライナから来日し、京都大で学ぶ学生と、支援者らとの懇談会があった。支援者を代表して建築家の安藤忠雄さんが若者に「目標を持って、新たな世界を切り開いてほしい」とエールを送った。

 京大は、軍事侵攻が始まった2022年に寄付を募って基金を設立。ウクライナの大学生を受け入れ、生活費などを支援している。

 京大清風荘(京都市左京区)で7月7日にあった懇談会には、昨年10月から京大に通うウクライナの女子学生5人が顔をそろえた。学生たちは「支援のお陰で、戦争から離れ、普通の学生生活を送ることができた」「いろいろな国の人と出会い、友達もできた」「かけがえのない経験になった。京大での日々が今後の人生の支えになると思う」などと述べた。

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 安藤さんは、自身の海外での経験などを語り、「がんばらなあかん」と激励。京大の湊長博総長は「今後も必要とされる限り、支援を続けたい」と話した。

 京都大は、22年度からこれまでに、ウクライナから37人の学生を受け入れた。今秋に新たに18人を受け入れる予定だという。

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