清和政策研究会(安倍派)の政治資金パーティー=2019年5月、東京都港区=2019年5月21日、東京都港区、林敏行撮影

 実態解明もおざなり。幕引きを印象づけるための再発防止策も骨抜き――。自民党の派閥による裏金事件と、その後の対応から浮かぶのは党全体の「総無責任体質」と、国民の政治不信を直視しない姿勢だ。

  • 「実態解明より再発防止の戦略。国民は納得せず」谷口将紀・東大教授
  • 検察側、裏金づくりの「起源」は明かさず 自民裏金問題の初公判

 安倍派の会計責任者の初公判を翌日に控えた9日夜。同派の元最高幹部として、1年間の「党員の資格停止」の処分を受けた下村博文・元文部科学相は東京・築地の日本料理店にいた。

 同派最高顧問の衛藤征士郎・元衆院副議長ら十数人の安倍派議員の集まりだった。衛藤氏は「仲間はお互いに連携し、助け合わないといけない」と結束の必要性を語る。

 党幹部は安倍派議員の様子に…

共有
Exit mobile version