東北新幹線の新青森―東京駅間で一部の車両を荷物専用にした「はやぶさ」が18日、定期運行を始めた。新幹線ならではの「早さ」と「揺れの少なさ」で、鮮魚や精密機械などの運搬で大口顧客の獲得をめざす。
東京駅20番線ホームに午前11時44分、新青森発「はやぶさ50号」が到着した。10両編成のうち先頭の1号車と2号車に客の姿はなく、代わりに運び出されたのは、青森県陸奥湾でとれたばかりのヒラメやホタテと引っ越し荷物。この日は特別に盛岡駅でも荷物を積み込み、大規模な山林火災が起きた岩手県大船渡市の復興応援物産展で販売される特産品も運ばれた。
JR各社の新幹線荷物輸送は、デッキにある業務用スペースを利用するのが基本。ただ、40箱程度の運搬にとどまるため、「はこビュン」の名でサービスを展開するJR東日本は客室も使って最大200箱を運ぶ大口輸送に乗り出した。
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