天皇陛下をはじめ、皇族方の活動や皇室に関連する出来事を過去にさかのぼって紹介する「皇室365」を始めました。皇室のあり方が問われる中、公務や宮中行事などのトピックを毎週、担当記者が詳しく読み解きます。
■4月24日(2014年) オバマ大統領を招いた宮中晩餐(ばんさん)会
2014年のこの日、国賓として来日したオバマ米大統領を歓迎する宮中晩餐会が、皇居・宮殿で開かれた。米大統領としては18年ぶりの国賓。三権の長や元大リーガーの野茂英雄さんら168人が出席し、平成に入り最大規模となった。
24日朝、皇居の宮殿東庭では、オバマ氏を迎える歓迎行事が開かれた。通常の国賓は天皇陛下のリムジンが使われるが、オバマ氏は米国から運んだ大統領専用の特別車で皇居に到着した。車列の台数も30台以上に及び、壮観な光景に注目が集まった。
国賓が来日した際、皇室の関連では四つの行事が行われている。①宮殿東庭での歓迎行事②宮殿での両陛下との会見③宮中晩餐会④両陛下が国賓の宿泊先に出向き、別れのあいさつ。なかでも、宮中晩餐会は相手国と日本側から多くの関係者が招かれ、皇族方、三権の長や国会議員などが出席。大切な国際親善の場となっている。
この日の宮中晩餐会では、乾杯に先立ち、天皇陛下があいさつし、東日本大震災時に2万人を超える米軍が参加した「トモダチ作戦」などの支援に謝意を伝えた。
「コンバンハ」。オバマ氏の…