雪かきをする住民=2025年2月5日午後1時50分、福島県只見町、斎藤徹撮影

 この冬一番の寒気の影響で、福島県内も会津地方を中心に大雪に見舞われた。

 4日から5日にかけ、気圧の谷に近い新潟県境で多くの雪が降った。5日午後4時時点の24時間降雪量は、同県只見町と金山町で49センチ、西会津町で43センチだった。

 新潟県との県境にあり、5日の積雪が242センチに達した福島県只見町に同日、記者が入った。除雪車が各地で稼働し、道路脇には2メートルを超える雪の壁ができていた。雪に埋もれた家々の前で住民が雪かきに精を出していた。

 JR只見駅前の町インフォメーションセンター職員の吉津てるみさん(66)によると、雪は4日午後から降り続いているという。「冬の只見らしい景色になった。今季はいつもと比べて特段雪が多いわけではないが、ここ数年は雪が少なかったので、これくらいの雪でも多く感じる」と話した。

 駅前では7日夜から9日まで、恒例の「只見ふるさとの雪まつり」が開かれる。町の担当者は「いっぺんに多く降ると、せっかく造った雪像が埋もれてしまう。これ以上は勘弁してほしい」。

 気象庁によると、強い冬型の気圧配置は数日間続く見込みで、会津では8日ごろまで大雪に警戒するよう呼びかけている。

 大気の状態が不安定になっており、会津では大雪に加え、竜巻や落雷が発生する可能性もあるとして、注意を呼びかけている。

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