アナザーノート 中川透編集委員

 春の新生活シーズンに向け、新しいタイプの賃貸住宅が2月、東京都内に生まれた。

 建物の7階に上がると、95平方メートルのリビングが広がる。ゆったりとしたソファ、12人が座れる大きなテーブル。キッチンで自炊をしたり、大画面テレビでスポーツを観戦したり。天気のよい日は、ルーフバルコニーへ。様々な設備があり、広々とした共用スペースならではの開放感を味わえる。

 野村不動産が、東京都品川区に建てた「TOMORE(トモア)品川中延(なかのぶ)」だ。11階建て全135戸。居室のサイズは12~15平方メートルで、一般のワンルームマンションのほぼ半分。ベッドと小さな机を置くだけで手狭になりそうだ。トイレ、洗面台やシャワーは各室についている。

 プライバシーを保ちにくい今…

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