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相手打線を2失点に抑えた富山第一の和泉投手=2025年5月3日、県営富山野球場、前多健吾撮影
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 第97回春季富山県高校野球大会は3日、県営富山野球場で準決勝があり、富山第一と富山北部が勝ち上がった。両校は昨秋の県大会決勝でも対戦している。決勝は4日午後1時から同球場である。

 第1試合は、順当に勝ち上がった第1シードの富山第一と、春以降、力をつけてきた高岡商の対戦。富山第一は初回、福田、佐伯の連打などで無死満塁の好機をつくり、1死後、結城の右前打で2点を先取。四回は、四球で出た花木が二盗、福田の中前打で1点を加えた。先発・和泉は味方のミスなどで走者を背負いながらも2失点。継投した岩寺も無安打に抑えた。野口仁監督は「4失策も出たのに、投手陣がよく我慢して投げてくれた」。高岡商は3回、敵失、前田の内野安打などで2死一、三塁とし、朴木の左前打で1点、八回も1点を挙げ、なお2死満塁と攻めたが及ばなかった。

 第2試合は序盤から点を取り合う乱打戦に。23安打を放った富山北部が、不二越工を振り切った。9―9の同点で迎えた七回、加藤の内野安打などでつくった2死一、二塁の好機に、山岸が左前打を放って勝ち越し点を挙げた。さらに川上の二塁打で2点を追加した。山岸は「狙っていた直球が来たので思いっきり振った」。笹野祐輔監督は「これまでの試合は投手力に頼ってきたが、今日は打線が頑張ってくれた。決勝も粘り強く闘いたい」と話した。不二越工は一時、4点をリードしたが、投手陣が踏ん張れず、逆転を許した。

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