住宅の断熱改修に自治体が補助金を出す動きが広がっている。夏季や冬季の室温を快適に保ち、健康リスクやエネルギー消費を抑える効果があり、公費で一部を負担して導入を促す。
断熱改修は住宅の規模によっては数十万~数百万円かかる。埼玉県上尾市は今年度から断熱改修に上限10万円の補助金を出す施策を始める。熊谷市や川口市、桶川市などでも同様の取り組みをしている。国もドアや壁、窓などの断熱改修工事に補助金を出しており、窓の工事の場合は1戸あたり最大200万円が補助される。
上尾市は5月、断熱改修を推進するボランティア団体「さいたま断熱改修会議」と連携協定を結んだ。同会議は住宅の断熱改修を進める任意団体で、工務店や設計事務所、建材メーカーなど県内外の24社で構成され、2019年に発足した。断熱に関する啓発活動や調査研究などをしている。
国土交通省の調査によると…