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護衛艦「みくま」の艦上で共同記者会見する中谷元防衛相(右)とオーストラリアのマールズ副首相兼国防相=2025年9月5日午後6時8分、神奈川県横須賀市の海上自衛隊横須賀基地、小林正明撮影

 日豪両政府は5日、東京都内で外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)を開いた。共同声明では豪海軍の新型艦導入計画に日本の「もがみ」型護衛艦の能力向上型が選定されたことを「重要な節目(マイルストーン)」と位置づけ、防衛装備や技術分野でのさらなる協力を確認。「共同の抑止力の強化に向けた協力を発展させる」とした。

 2プラス2は昨年9月以来12回目。中国が東シナ海や南シナ海での海洋進出を強める中、日本は「準同盟国」と位置付ける豪州との安保協力の強化を進める。岩屋毅外相は共同記者発表で「両国の安保協力はかつてなく広範、強固なものとなっている」と強調。豪州のマールズ副首相兼国防相は「これほど戦略的に一致する国は日本をおいてはない」と歓迎した。

 共同声明では、南シナ海でのフィリピンに対する「中国の危険かつ挑発的な行動の激化」に深刻な懸念を表明。自衛隊と豪州軍が共同訓練をする際の手続きを簡素化する「円滑化協定(RAA)」を活用し、より実践的で高度な運用と共同訓練を進めるとした。豪駆逐艦が寄港し、初めて日本の整備支援を受けることの検討も明記した。

 両政府は「もがみ」型護衛艦…

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