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福岡県

 2024年2月に福岡県みやま市の小学校の給食で、1年の男児(当時7)がウズラの卵をのどに詰まらせ死亡した事故を受け、市は小中学校全10校に緊急通報システムを整備する。17日開会の6月議会に提案する今年度一般会計補正予算案に2900万円を計上した。

 市が10日の定例会見で発表した。市学校安全調査委員会(第三者委)の提言を受けた再発防止策の一つ。

 市によると、各教室に緊急事態を知らせる非常ボタンがついたインターホンを設置する。警察や消防などとの外線通話もできる。児童生徒が校舎を出入りする所には押しボタン通報装置を設ける。

 予算案の内訳は、小学校2校分の整備工事費1900万円と26年度の整備に向けた小学校5校分の設計業務委託費1千万円で、中学校3校の整備は27年度以降となる。市教委学校教育課は、小学校2校では夏休み中に工事をして9月か10月には運用を始めたいとしている。

 再発防止策全体の公表に至っていないことについて、市教委は「ご家族のご意見を踏まえながら対応してきた」と説明している。

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