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小中一貫校の予定地がある日本福祉大美浜キャンパス=2024年3月7日午後1時1分、愛知県美浜町、臼井昭仁撮影
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 愛知県の知多半島南部、美浜町で七つの小中学校をまとめて統廃合し、私立大のキャンパスに小中一貫校を造る計画が進んでいる。東海地方でも各地で少子化に伴う公立学校の統廃合が進む。ただ、巨額の建設費、送迎バスが大量に必要になるなど、課題は少なくない。(臼井昭仁、松永佳伸)

公立学校+私立大学は「全国でも例がない」

 キャンパスの一角に、5小学校と2中学校を統廃合して小中一貫校をつくる――。そんな計画が動き出したのは、昨夏以降のことだ。

 日本福祉大は昨年7月、美浜キャンパスにある社会福祉学部(定員1680人)を2027年4月に東海市のキャンパスへ移転する計画を発表した。

 一方、町では、学校再編の構想が約6年前から持ち上がっていた。町学校教育課によると、背景にはピーク時の2005年に2万6千人あった人口の減少に伴う、急激な少子化の進行があった。校舎のほとんどが1970年代に建てられ、老朽化が進み、維持管理費がかさんでいたこともあった。22年度に小学校2校を統合したが、その必要性は今後も増えると予測されていた。

 「キャンパス移転」をきっかけに、町と大学側による「小中一貫校」の計画が具体化した。

 開校時の見込み児童・生徒数…

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