福島県を代表する民謡「会津磐梯山」。ここに登場する「朝寝朝酒朝湯が大好きな小原庄助さん」の名誉を回復しようとする運動が、会津地方と長野県の有志で今夏始まった。そもそも小原庄助とは何者なのか。

 福島県猪苗代町にある会津民俗館には、昔の暮らしが分かる資料が展示してある。その一角に庄助が愛用したという石風呂がある。会津若松市内にあった「庄助茶屋」が廃業する際に寄贈したものだ。

「小原庄助が入った」と伝えられる石風呂=2025年7月17日午前11時3分、福島県猪苗代町の会津民俗館

 学芸員でもある渡部認(みとむ)・事業部長は「庄助の石風呂はうちにあと二つあります。記録がないので、誰が持ち込んだかは今となっては分かりませんが」という。

 墓も一つではない。

 一つは会津ではなく、栃木県…

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