小泉進次郎農林水産相は6日の閣議後会見で、米価の抑制に向けて放出中の備蓄米がなくなった場合の対応について、「緊急輸入、こういったことも含めてあらゆる選択肢を持ってむかえたい」と語った。国際ルールにもとづく最低輸入枠の「ミニマムアクセス(MA)米」の活用に加え、別の手法でのコメの輸入もあり得ると示唆した。「聖域なくあらゆることを考えて、コメの価格の安定を実現していく」とした。
さらにこの日、記者団には、MA米のうち主食用米について「中食・外食業界の中では、活用しているところがある」と述べ、例年より提供を早める可能性も示唆した。9月に始める入札の前倒しが念頭にあるとみられる。
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石破茂首相もこの日の衆院予算委員会で、小泉氏がコメの緊急輸入の可能性に触れたことについて、「国民に安定的にコメを供給するためには、あらゆる手法というものは考えられなければならない」と述べ、賛同する考えを示した。立憲民主党の石川香織氏の質問に答えた。
また、コメの流通の実態を把…