松山市教育委員会は28日、小麦アレルギーの児童に小麦が含まれたメニューを提供し、児童が救急搬送される事案があったと発表した。児童のアレルギー情報を入力する際に漏れがあり、調理担当者に指示が伝わっていなかったという。
市教委によると、今月3日、市立小学校の児童1人が給食を食べている途中に、舌のしびれと腹痛を訴えた。保健室で頓服薬を使用したが、症状が改善しなかったため、病院へ救急搬送したという。児童は夕方には症状が落ち着き、帰宅し、翌日から登校したという。
6月に提供する給食のメニューについて、児童のアレルギー情報を管理する際、小麦を含むルーに関する入力が漏れ、3日に小麦を含むルーを使用したキャロットスープを、この児童に提供してしまったという。保護者には当日に謝罪した。入力情報を複数人で確認するなど、再発防止策を保護者に説明したという。
市教委によると、この児童に対しては3年前にも小麦を含む食品を誤って提供し、救急搬送する事態があったという。担当者は「あってはならないことで、原因と再発防止策について、保護者に丁寧に説明させていただいている」と話した。