兵庫県警本部=神戸市中央区

 同居の子どもを虐待したとして、兵庫県警は、神戸市垂水区清水が丘2丁目の画家、金森大輝(33)と内縁の妻で無職の中川玲奈(33)の両容疑者を傷害などの容疑で逮捕、送検し捜査を終えたと5日に発表した。

 垂水署によると、2人は共謀して昨年11月3~4日、中川容疑者の実子である小学1年の女児(7)を自宅で殴ったり蹴ったりする暴行を加え、肋骨(ろっこつ)の骨折など3カ月のけがを負わせた疑いがある。

 金森容疑者は、女児が金森容疑者のお菓子を食べたのを理由に、しつけの一環だったと説明。「暴行を加えたことは間違いないが、けがは暴行によるものではない」と容疑を一部否認しているという。

 中川容疑者は「記憶にない」と否認しているという。

見守りカメラに暴行の映像

 金森容疑者はほかに、昨年9月14日~11月14日に女児に暴行を加えたとして暴行罪で起訴されている。

 中川容疑者が11月18日、右手の痛みを訴える女児を県立こども病院(中央区)に連れて行き、「階段から落ちた」と説明した。

 CT検査などで上半身の骨折や打撲を見つけた病院側が、神戸市こども家庭センター(児童相談所)に通告。センターから警察に通報があった。

 その後、県警の調べで、自宅内を映した見守りカメラの映像データが中川容疑者のスマートフォンから見つかった。映像には、金森容疑者が最長5時間にわたり女児に暴行を加えているような様子が記録されていたという。

 女児は1カ月の入院を経て、現在はセンターに保護されているという。

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