内乱容疑で拘束されている韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領に対し、ソウル西部地裁が19日未明に逮捕状を発付したことを受け、尹氏の支持者らが同地裁の敷地内に乱入し、ガラスを割るなどの暴動に発展した。韓国メディアが報じた。
同地裁では18日午後に逮捕状を出すかどうかの令状審査が開かれ、尹氏本人も出席していた。地裁の周辺には支持者らが大挙して押し寄せ、聯合ニュースは警察の推計で4万4千人が集まったと報じていた。
逮捕状が発付される前も一部の支持者が地裁の塀を乗り越えて敷地に侵入したり、警察官に暴行したりするなどし、18日夜までに40人が警察に拘束されたという。
その後も多数の支持者が地裁前にとどまり、19日未明に尹氏への逮捕状が発付されると、一部の人たちが怒って敷地内に侵入。消火器などで建物のガラスを割るなどの暴動を起こし、一時、「無法地帯」(韓国メディア)となった。その後、警察に拘束されたという。