2023年6月末からの豪雨で被災し運休している山陰線の人丸―滝部間(21・6キロ)について、JR西日本は21日、9月27日に営業運転を再開する、と発表した。同社は当初、「26年3月中」の復旧の見通しを示していたが、工事が順調に進んだことから半年前倒しでの復旧となる。

 運行ダイヤは被災前と同じで、下りは1日11本、上りは12本。運休区間を走行している代行バスは、営業運転の再開に伴い終了する。

 JR西は7月の会見で、県内で来年10月から始まるJR西などの観光宣伝事業「山口デスティネーションキャンペーン(DC)」に先立ち、今年10月からプレキャンペーンがあることに触れて、それまでに営業運転再開を目指す考えを示していた。

 JR西の飯田稔督・広島支社長はこの日の会見で「被災から2年間お待たせした。プレを生かしながら山陰線を盛り上げていきたい」と話した。

 山陰線は、豪雨後に長門市―小串間(50・6キロ)が運休。人丸―滝部間を除く区間は昨年6月に運転を再開していた。

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