国立社会保障・人口問題研究所が12日に公表した「日本の世帯数の将来推計」で、山形県は全国でも特徴的な数字を示した。すべての都道府県で世帯総数が減少して一人暮らし世帯が増える中で、山形県の2050年の平均世帯人員は全国で最も多く、高齢者の独居率も全国最小と予測される。理由を探った。
- 一人暮らし高齢者世帯が増加、2050年は32道府県で20%超に
3世代同居率の高さ、住宅事情も
同研究所によると、2050年の全国の平均世帯人員は1.92人。最少は北海道と東京の1.78人に対し、山形は全国最多の2.15人だった。
その大きな要因と考えられるのが、3世代同居率の高さだ。山形は20年の国勢調査で、3世代同居率が13・9%で全国1位。同居率の公表が始まった2000年の調査から5回連続で首位を維持し続けている。1世帯当たり人員も2・61人と、9回連続日本一だ。
山形大学人文社会科学部の阿…