山形新幹線の最新型車両「E8系」4編成が相次いで故障した問題で、JR東日本は9日、新たに別の1編成も同じ装置が故障したと発表した。いずれも故障原因は不明で、E8系の単独運転の中止は続き、福島駅で乗り換えが必要な状況が当面続く見込みだ。
JR東によると、新たに故障したのは、昨年10月に納車された車両。6月30日午後、東京都内の車両基地で起動させようとしたところ、同月17日に故障した4編成と同様に、車内の各機器に電力を供給する「補助電源装置」が正常に作動しなかった。この車両は6月に4編成の故障後、営業走行は中止されていた。
電源装置が故障した原因はいまだ不明で、JR東は「少なくとも7月中は通常ダイヤに戻ることはない」としている。