山田洋次監督をかわいがった親方　「18人が語る私とコリアン」出版

　「本当に辛（つら）い思いをしている人のことは、同じように辛い思いを共有できる人によって慰められる」――。

　映画監督の山田洋次さんが語った言葉だ。戦後間もなく中国から引き揚げて貧しかった時代を振り返り、自身が世に出した人情味豊かな映画の主人公像へと結んでみせる。

　「僕を慰めてくれたのは炭鉱で真っ黒になって働いていた朝鮮の人たちでした。そのことがずーっと尾を引いて『寅さん』になっている」

かわいがってくれた朝鮮人の親方

　各界の著名人や専門家が、在…