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 大昔の海で繁栄し、地球上から姿を消した「アンモナイト」。その化石の宝庫として、北海道は世界的に有名だ。日本海に面した羽幌町で5月下旬に行われた学術調査に、記者が同行した。(山本智之)

太陽の光を浴びてあめ色に輝くアンモナイトの化石=北海道羽幌町、山本智之撮影

 午前8時、羽幌町の中心部で、元東京理科大学教授で茨城県在住の国沢隆さん(74)、化石研究家で京都府在住の曽和由雄さん(68)と待ち合わせた。

 調査現場の詳しい位置は、事前に伝えられていない。採取地の保護の観点から、積極的に公表はしていないらしい。ここからは、車で移動する。

 田園地帯を抜け、森の中へ。いくつもの橋を越えて進むと、細い砂利道に入った。深い森の中をどんどん進んでいく。なんだか「ミステリーツアー」のような気分だ。

 記事の後半では、北海道でアンモナイトが多数発見される3つのメカニズムを解説します。専門家が「北海道は、アンモナイト化石の量も質も、日本国内でダントツ」と語る意外な理由とは

 1時間余り走り続け、森の中…

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