自民党の新しい資本主義実行本部であいさつする岸田文雄本部長(左)=2025年2月13日、東京都千代田区、内藤尚志撮影

 春闘での賃上げ交渉を促そうと、自民党の新しい資本主義実行本部(本部長=岸田文雄前首相)が13日、党本部で会合を開き、労使のトップを招いて意見交換した。石破茂首相は今年の春闘での大幅な賃上げを労使側に要請済みで、政権与党として「官製春闘」を後押しした形だ。

 会合には、労働界から芳野友子・連合会長、経済界から十倉雅和・経団連会長や小林健・日本商工会議所会頭らが招かれ、各省庁の予算制度担当職員らも出席した。

 岸田氏は冒頭のあいさつで、春闘について「構造的な賃上げにしっかり結びつけていただきたい」と述べ、労使に協力を要請。そのうえで「官のほうも、もう一歩踏みこむ必要がある」とし、政府に対して、調達価格などの基準を物価高に応じて見直すよう求めた。その後は非公開で1時間15分ほど議論した。

 事務局長の小泉進次郎衆院議…

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