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笛吹川を歩きながら鵜を巧みに操る鵜匠たち。カンテラを掲げるのは笛吹高校の生徒だ=2024年7月24日、山梨県笛吹市石和町市部、米沢信義撮影
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 闇に包まれた川面をカンテラが照らし出す。鵜匠(うしょう)が川上に歩を進めながら操る手綱の先で、鵜が川底に何度も潜り、水しぶきを上げる。たぐり寄せて、鵜が捕らえたアユを魚籠(びく)にはき出させると、川岸の観客から拍手がわき起こった。

 笛吹川では、鵜匠が船に乗らず、川の中を歩きながら魚をとる「徒歩鵜(かちう)」が伝統的に行われてきた。山梨県笛吹市によると、その歴史は800年以上。現在鵜飼いが行われている全国十数カ所でここだけだという。

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