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京都大学防災研究所の矢守克也教授
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 政府は1日、南海トラフ地震の減災目標を改定し、死者を8割、建物の全壊焼失被害を5割減らすとする「防災対策推進基本計画」を決定した。識者は、どうみるか。

  • 南海トラフ地震「死者8割減、全壊5割減」 政府目標、今後10年で

 京都大の矢守克也教授(防災心理学)は、見直された基本計画について、「過去の災害を踏まえて、対策項目を一通り網羅していることは評価できる」と話す。住宅の耐震化率など48項目あった目標を4倍以上の205項目に増やしたことや、個別施策の目標値を全国単位から大きく被災する可能性のある地域に絞った数値に改めたことなどが理由だ。

 ただ、課題も多いと感じるという。

 一つは、今回の対策が過去の…

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