今年の「田んぼアート」のテーマを発表する品川新一村長(左)=2025年4月28日、田舎館村役場、姫野直行撮影

 水田をキャンバスに、色とりどりの稲を植えて絵を描く青森県田舎館村の32回目となる「田んぼアート」の今年のテーマが28日、発表された。第1会場は、田舎舘城を模した村役場庁舎や村の応援キャラ「いち姫」、過去の田んぼアート作品を描く。第2会場は、俳優・市原隼人さん主演で青森県も舞台になる10月に公開予定の映画「おいしい給食 炎の修学旅行」が題材だ。

 村役場に面する第1会場は、旧田舎舘村と旧光田寺村の合併から70年を記念して「田舎館村70年のキセキ」がテーマ。過去の田んぼアート作品は2015年の「風と共に去りぬ」と2018年の「ローマの休日」。インバウンドを意識し、世界的に有名なモチーフを選んだという。

 道の駅いなかだての第2会場は、リンゴを手に持つ市原さんや「せんべい汁」などが描かれる。

 30万人以上が訪れたこともある田んぼアートだが、昨年は高温のため第1会場で多くの雑草が生えてしまい、観光客は7万8千人にとどまった。品川新一村長は「村民と協力して最高の作品を見せたい。また30万人くらい来るような出来栄えにしたい」と意気込みを語った。

 観覧は第1会場が6月2日、第2会場は同14日からで、10月13日まで。6月1日には第1会場で田植え体験ツアーが行われる。参加無料で、5月7日から参加受け付け開始、定員1千人。問い合わせは、村企画観光課(0172・58・2111、内線242)へ。

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