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ノーベル平和賞の発表から一夜明け、入館待ちの行列ができていた平和記念資料館=2024年10月12日午後、広島市中区、上田潤撮影

 広島平和文化センターは10日、広島平和記念資料館(同市中区)の今年度の入館者数が198万3983人(9日時点)となり、過去最多となったと発表した。2月中にも初めて200万人に達すると見込んでいる。

 資料館は1955年に開館し、2019年に大規模なリニューアルを終えた。これまでの最多は23年度の198万1782人で、今回で2年続けて過去最多を更新した。市は混雑対策として昨年2月からチケットのオンライン購入・予約システムを導入した。

 現在は、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞を記念したパネル展が続いているほか、25年度内に、核兵器の非人道性や核をめぐる世界情勢についての新たな展示を始める予定だ。

 石田芳文館長は同日にコメントを発表。来館者増の要因として、「不安定な世界情勢の中で平和や安全に対する危機感が高まっていること」「円安を背景とした外国人旅行者の増加」などを挙げた。

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