記者会見するFRBのパウエル議長=2025年1月29日、ワシントン、榊原謙撮影

 米連邦準備制度理事会(FRB)は18、19の両日、金融政策を決める米連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。トランプ政権の関税政策などの物価高(インフレ)への影響を見極めるため、政策金利は据え置くとの見方が市場では大勢だ。FOMC参加者が年内に何回の利下げを見込むのかに市場は注目している。

 FRBはインフレの落ち着きを受け、昨年12月まで3会合連続で利下げした。2001年以来の高水準にあった政策金利は計1.0ポイント下がり、現在は年4.25~4.50%だ。今回のFOMCでは、前回1月会合に続いて金利をこの水準で維持するとみられている。

 トランプ大統領はカナダやメキシコ、中国に対して関税措置を発動し、全世界からの鉄鋼・アルミニウムにも25%の関税をかけた。4月2日には、相互関税や自動車への関税も発表する予定だ。

 高関税は輸入価格を上昇させ…

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