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打撃練習をする広島のモンテロ

 (16日、プロ野球 広島東洋カープ4―3横浜DeNAベイスターズ)

 広島にとって待望の一打が六回に生まれた。2死走者無しから、モンテロが低めの変化球を引っ張る。本拠では、来日初となる一発。「自分の良いスイングが出来た。久々に1本出てすごくうれしい」と喜んだ。

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 長距離打者として期待されながら、ここまで本塁打は5月17日に甲子園で放った1本のみ。試合前練習は屋内で打ち込む独自の調整を行っていたが、数日前からは流れを変えようと屋外で打っていた。

 0―1で敗れた前日は九回2死、得点圏に走者を置いた場面で打席へ。逆転サヨナラの好機だったが、空振り三振。悔しそうに仰いだ夜空を、この日は満面の笑みで見上げた。

 チームにとっても、大きな一打だった。広島は交流戦を終えてセ・リーグの戦いに戻ってから、16試合すべてで3得点以下と貧打に苦しんでいた。久々の4点目をもたらした一打は、連敗を7で止める一打にもなった。

 「練習でやっていることが出て、最高の結果になった。チームの連敗を止めることが出来たのが一番うれしい」とモンテロ。新井貴浩監督も、「非常に大きなホームランだった。本人にとっても、チームにとっても大きなホームランでした」と目を細めた。

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