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任期満了での退任を表明した広島県の湯崎英彦知事=2025年8月20日午後4時18分、広島市中区、上田潤撮影
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 湯崎英彦知事(59)が20日、11月9日投開票の知事選に立候補しないと表明した。周囲を驚かせた突然の退任表明。県庁で開いた会見では4期16年の任期満了が「交代するタイミング」と述べ、政治活動は続ける意向を示した。衆院選や広島市長選への挑戦の可能性を記者から問われると、「今後考える話だ」と繰り返し、肯定も否定もしなかった。

 「そろそろ潮時。一つの区切りだ」。湯崎知事は会見で、次期知事選への立候補を見送った理由をこう説明した。

 初当選した2009年の知事選に立候補した際、藤田雄山前知事が4期務めたことを「長く務めたことで全体の活力が見えない」などと批判していた湯崎氏。自身の4期目が始まった当初から進退を考え続け、このお盆休みに、11月28日の任期満了で退任すると決断したという。会見では「イノベーションを起こしていくためには、新しい考え方が必要だ」と述べた。

 今後の活動については「退任するかどうかを考えるので精いっぱいで、全く考えられていない」と白紙を強調する一方で、当面は政治活動を続けると述べた。

 後継の指名に関して具体的な…

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