芸備線再構築協議会の会合=2024年10月16日、岡山市北区、大野宏撮影

 JR芸備線の一部区間の存廃などを議論する再構築協議会の第2回会合が16日、岡山市内であり、広島県安芸高田市を新たに構成員に加えることなどが決まった。

 協議の対象となる特定区間は、備後庄原(広島県庄原市)―備中神代(岡山県新見市)間の68.5キロ。協議会は、国やJR西日本、自治体などで構成。自治体では、これまで岡山・広島両県、同区間にある庄原、新見両市に加え、同区間外の沿線にある広島市と広島県三次市が参加していた。

 安芸高田市は石丸伸二・前市長が不参加と判断していたが、今年7月に初当選した藤本悦志市長が参加する意向を表明していた。この日は杉安明彦副市長が出席し、規約の変更が承認された。

 会合では、年度内に実施する調査事業の予算2千万円が承認され、野村総合研究所に委託することが明らかになった。

 また、JR西日本は、同区間の2023年度の輸送密度(1キロあたりの1日平均乗車人数)が62人で、コロナ禍だった20年度の47人と比べわずかに回復したことを報告した。(大野宏)

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