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バチカンで2025年4月20日、復活祭のミサに姿を見せたローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇=ロイター

 ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(88)が20日、バチカンのサンピエトロ広場で行われた復活祭のミサに姿を見せた。復活祭に合わせて出した世界平和のためのメッセージでは、パレスチナ自治区ガザなどに言及し、「平和の実現に向けて再び希望を持ち始めたい」と訴えた。

 教皇は20日昼ごろ、広場に集まった大勢の信者を見渡せるサンピエトロ大聖堂の正面バルコニーに、車いすに乗って登場した。「よい復活祭を」とマイクで呼びかけた後、復活祭のミサで世界に向けて出す恒例のメッセージを代読してもらう形で発信した。

 メッセージでは、「イスラエルとパレスチナのすべての人々の苦しみに寄り添う」と表明。反ユダヤ主義の風潮が世界に広がっていることを懸念し、ガザの状況について「恐ろしい紛争が死と破壊を生み続け、劇的でひどい人道状況を引き起こしている」と指摘した。さらに「停戦と人質の解放の実現、平和な未来を切望する飢えた人々に貴重な援助を提供してください」と訴えた。

 フランシスコ教皇は2月14…

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