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「デジタル大使館」から被災地に向けて配送される支援物資=2月下旬、コケナワ提供

 東日本大震災や熊本地震で課題となったのは、必要な支援物資が足りなかったり、被災者にすぐに届かなかったりするミスマッチだ。能登半島地震では、この問題を解決しようと、新たな試みをする企業や個人が出てきている。

 2月初旬、石川県能登町の避難所である鵜川(うかわ)小学校に掃除機3台や玄関マットなどが届いた。一時180人が避難していた同校では、靴の裏についた泥が校内に持ち込まれることが問題となっていた。もともとあったモップは、断水のため使い物にならなかった。

 避難している女性(35)は「ほうきで泥を掃除していたのでとても楽になった」。避難所の運営に携わる団体職員の女性(46)は「公的支援は衣食住が優先。衛生面を補ってくれる支援はありがたい」と喜んだ。

 掃除機などを届けたのは、鵜川地区で東京海上日動火災保険の代理店を運営する槻(けやき)和人さん(52)。東京海上日動が地震後に始めた、支援物資のマッチングサイト(https://smart-supply.org/projects/tmnf-202401別ウインドウで開きます)を利用した。

見えないニーズ、地元で吸い上げ

 被災地の代理店が、必要な物…

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