酷暑が続く中、農作業が進みます。8月11日、埼玉県鴻巣市で30ヘクタールを耕す「みつぎ農園」を訪ねると、水田ではちょうど稲穂が出始めたところでした。
午前10時、雨がやんだ曇り空に向けて、タンクを搭載したドローンが飛び立った。農園主の三ツ木宏之さん(61)と、操縦パネルを持った長男の佑介さん(27)の2人が見守る。
ドローンはすうーっと水田の上に進み、液体の農薬を端からくまなくまいていく。害虫、カメムシの防除の作業だ。
カメムシ類のうち、水稲に被害を与える斑点米カメムシ類は、出始めた若い稲穂の汁を吸い、米に黒や茶色の斑点を作ってしまう。中でも大型のイネカメムシの被害を受けると、稲が実らない「不稔(ふねん)」も起きる。
温暖化で増加、被害が拡大
「イネカメムシなんて、これまで見たことがなかったけれど、昨年からこの辺りでも出るようになってきた」と三ツ木さん。
イネカメムシの被害は全国的…