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見つかった拓本を広げる平等院の神居文彰住職。右奥が光背、その左が垂板のもの=2024年3月12日、京都府宇治市、北川学撮影
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 世界遺産・平等院(京都府宇治市)の「昭和修理」の際に鳳凰堂(国宝)でとられた拓本が見つかり、保管されていた茨城県から約70年ぶりに宇治に戻った。存在すら知られていなかった「お宝」の帰還。平等院は数年かけて調査を進めるという。

 A4判の大きさに折りたたまれ、黄色く変色した新聞紙を丁寧に広げると、部材の文様を写し取った白紙が姿を現した。一部破れたものもあるが、破損したわけではない。部材の凹凸に沿って紙を当てたのが原因だという。

 「このようなものが残っていたとは、私自身も信じられなかった」。神居文彰(かみいもんしょう)住職(61)はそう話す。

 神居住職によると昨年10月ごろ、「見て欲しいものがある。平等院と関係するようなことが包みに書いてある」と関係者から連絡があった。間もなく一つの段ボール箱が届いた。新聞紙に包まれた資料が6包み入っていた。

変色した新聞紙を広げると…

 すでに開封済みだった2包み…

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