佐賀県のJR鳥栖駅と新鳥栖駅で売られている「かしわめし」が、JR九州の「第14回九州駅弁グランプリ」でグランプリ、準グランプリに次ぐ特別審査員賞に選ばれた。製造・販売している中央軒(鳥栖市)の児玉隆二社長(41)は「いろんな人の思い出となっている弁当を、これからも守っていきたい」と話している。

 中央軒は1892(明治25)年創業。1913(大正2)年に「日本で初めて」(同社)の「かしわめし」の販売を始めた。味付けご飯の上に、鶏肉と錦糸(きんし)卵、刻みノリが敷き詰められている。

 この弁当は、児玉社長にとっても思い出の味だ。小学生のころ、当時住んでいた福岡県久留米市内にあった中央軒の弁当店でパートとして働いていた母親が、買ってきてくれることがあったという。

 福岡市の大学に通うようにな…

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