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バチカンで2024年4月3日、サンピエトロ広場で行われた一般謁見(えっけん)で聴衆に手を振るローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇=AP
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 ローマ教皇庁(バチカン)は8日、社会問題に関する見解をまとめた新たな文書で、性別適合手術について「人間の尊厳を脅かす」と反対の立場を表明した。信者を始め、世界で強まる性的少数者の権利保護に逆行する動きにもなりかねず、批判を招く可能性がある。

 教理省長官のフェルナンデス枢機卿が「人間の尊厳に関する宣言」との名称でまとめた新たな文書は、戦争や貧困、人身売買など現代社会の問題について、人間の尊厳をテーマにローマ・カトリック教会の見解を表明している。2019年に作成が始まり、フランシスコ教皇(87)が3月25日に承認した。

 バチカンは宣言の中で性の変更をテーマの一つに取り上げ、性別適合手術は「受胎の瞬間に人に与えられる固有の尊厳を脅かす危険がある」と批判。「人間性を守ることは、創造されたままに受け入れ、尊重することだ」とする教皇の言葉を引用した。

 ジェンダー論について取り上げた項目では、「性的指向に関係なく、あらゆる人が尊厳をもって尊重されなければならない」とする一方、出生時の性別と性自認が異なるトランスジェンダーを念頭に、性別について「自己決定を望む人々は神になろうとする長年の誘惑に屈することに他ならない」と述べた。

 代理母出産についても、「女…

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