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加害者と被害者が面識のある性犯罪事件の検挙が増えている

 不同意性交罪などで2023年までの10年間に全国で検挙された性犯罪事件で、加害者と被害者が面識のあるケースが増えている。10年前の14年に比べ、22年は2倍近い1009件、23年は3倍近い1469件だった。専門家は「法改正を重ねた結果、従来は被害として把握されなかった事案が顕在化した」とみる。

 法務省が毎年公表している「犯罪白書」をもとに朝日新聞が分析した。対象とした罪名は、強姦(ごうかん)(17年に強制性交に改正)、強制性交(23年に不同意性交に改正)、監護者性交(17年新設)、不同意性交で、それぞれ未遂や致死傷も含む。事件には発生時の罪名が適用されるため、改正後の罪名の検挙件数の統計には、それ以前の罪名のものが含まれている。

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 検挙件数全体は10年前は1…

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