中学生B部門で県代表に選ばれた3団体の代表=2024年7月30日午後1時30分、松山市民会館、フォトクリエイト撮影

 第72回全日本吹奏楽コンクール愛媛県大会(県吹奏楽連盟、朝日新聞社など主催)は30日、中学生B部門(20人以内)の2日目と、同A部門(50人以内)の1日目の演奏が松山市民会館であった。

 中学生B部門には29日と合わせて46団体が出場。県代表に決まった3団体は、8月23日に松山市民会館で開かれる四国支部大会に出場する。

 最終日の31日には中学生A部門の2日目が行われる。

 内子町の内子、大瀬、小田の3中学が組んだ3校合同バンドは29日に中学生B部門に出場し、金賞を受賞した。

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 全校生徒が24人の小田中から参加したアルトサックスの上野星斗(きらと)さん(1年)は演奏後、「初めてのコンクールは楽しかった」と顔をほころばせ、ホルンの野地岡ほなみさん(1年)は「ほかの中学のみんなとひとつになれた。来年はもっとがんばりたい」と抱負を語った。

 内子中の福山初季(はつき)顧問(34)は「生徒は演奏前に円陣を作って気持ちを高めるなど、自分たちで考えて行動した。悔いのない演奏ができたと思う」と話した。

 審査結果は次の通り(◎は代表)。(戸田拓)

中学生B部門の審査結果

 【中学生B】金賞=四国中央市立三島西、松山市立椿、今治市立桜井、鬼北町立広見、内子町立内子・大瀬・小田、今治市立近見、伊方町立伊方、今治市立日吉、◎西条市立丹原東、八幡浜市立八代、西条市立東予東、四国中央市立土居、◎松山市立津田、◎西条市立小松▽銀賞=久万高原町立久万、今治市立伯方、大洲市立大洲南、内子町立五十崎、今治市立玉川、新居浜市立大生院、大洲市立新谷、西予市立宇和、愛南町立城辺、八幡浜市立保内、八幡浜市立愛宕・松柏、伊予市立伊予、松前町立北伊予、宇和島市立三間、四国中央市立三島南、大洲市立肱東、宇和島南中等教育、東温市立川内、今治市立大西、大洲市立長浜、宇和島市立津島▽銅賞=西予市立野村、松山市立湯山、大洲市立大洲東、松前町立松前、松前町立岡田、松山市立北条北、西条市立東予西、新居浜市立北、松山市立旭、松山市立北条南、新居浜市立船木

記事後半で29、30日にあった中学生B部門に出場した全46団体の写真をご覧いただけます。

「夢」だった吹奏楽コンのアナウンス

 「ただいまから、午後の部を開始いたします」。松山市民会館の客席に滑らかなテノールが響く。

 中高で吹奏楽部を経験、「ブラス小僧」を自任するタレントのらくさぶろうさん(59)が、吹奏楽コンクール愛媛県大会のアナウンスを担当して約20年になる。

「会場のみなさまにお願いがございます……」。舞台袖でアナウンスをするらくさぶろうさん=2024年7月28日午前10時17分、松山市民会館、戸田拓撮影

 この間、ほぼ皆勤といい、「全団体の演奏をすぐ横で聴けるのはありがたい」と話す。

 かつて松山市立雄新中と松山…

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