愛知県は、県職員を対象に「週休3日制」が可能になるフレックスタイム制を導入する検討を始めた。早ければ来年度から実施する方針という。国が進める働き方改革の一環で、県は「ワーク・ライフ・バランスの一層の向上を推進していく」としている。
県の次期行革大綱(2025~29年度)の中間案に盛り込まれた。フレックスタイム制は、定められた総労働時間の範囲内で、始業時間や終業時間などを労働者側が自由に決められる制度。県職員の勤務時間は1日7時間45分だが、1日あたりの勤務時間を増やすことで、週休日を1日増やすことができるようになる。また、終業から始業までに一定の休息時間を確保する「勤務間インターバル制度」の導入も検討しているという。
県によると、週休3日が可能になるフレックスタイム制は茨城、千葉、兵庫の3県が実施しており、勤務間インターバル制度は東京都など13都県が採り入れているという。
大村秀章知事は5日の会見で「世の中全体がそういう流れになっており、民間企業でも導入している。職員の希望を聞きながら、順次導入していきたい」と述べた。(松島研人)
県内、すでに「週休3日制」実施の市も
愛知県大府市は現在、市職員…