来年4月に設立される「国立健康危機管理研究機構(JIHS)」をめぐって、武見敬三厚生労働相は26日、感染症の流行ピーク時は、JIHSのすべての職員が自身の仕事を中断して感染症の対応にあたることを原則にする考えを示した。JIHSに統合される国立感染症研究所と国立国際医療研究センターの視察後、職員への訓示で述べた。
JIHSは感染症に関する情報収集やリスク評価などを担う新組織。武見氏は訓示で「感染ピーク時のチーム編成はすべての職員が参画することが前提」としたうえで、「誰ひとりとして例外なく、専門分野の研究や臨床を中断し、感染症の対応を行うのが、すべての職員に求められる行動規範だ」と語った。
武見氏は昨年9月の厚労相就任以降、有識者との意見交換などJIHSの創設に向けた会合を約20回開催し、深く関与してきた。
この日の訓示でも「感染症対…