全国にある民間が建立した戦没者慰霊碑のうち、約1割が存続の危機にある。管理を担っていた人や遺族が高齢化し、老朽化対策などの費用の捻出も難しいからだ。今年、厚生労働省は民間に委託して全国調査を行うことを決めた。
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「事業を通じて、倒壊の恐れがある慰霊碑を減らしたい」。厚労省は2018年、全国にある民間建立の戦没者慰霊碑の管理状況を調査し、翌年公表した。この時の調査では、戦没者慰霊碑は全国に1万6235基。すでに倒壊、または倒壊の恐れがある碑が228基。ひび割れや経年劣化が552基。管理者がいない、または連絡が取れないとされた碑が1495基だった。
18年の調査では、「不明」…