投票所入場券の印刷ミスを発表し、謝罪する静岡県沼津市選挙管理委員会の池谷志津子事務局長(左)と小宮山克己委員長=2024年11月15日午後3時2分、沼津市役所、南島信也撮影

 静岡県沼津市選挙管理委員会は15日、10月の衆院選で市内の一部地域にあたる504通911人分の入場券を発送していなかったことを認め、謝罪した。数百人分の入場券が届かなかった問題が選挙後に発覚し、個人情報が記載された入場券の行方をめぐって市選管と郵便局がお互いに疑心暗鬼になっていた。入場券は「消えた」のではなく、印刷ミスにより当初から「存在しなかった」と結論づけられた。

 市選管がこの日、臨時記者会見を開いて明らかにした。

 池谷志津子事務局長によると、業者が作成した台紙に市役所内の印刷機で有権者の住所や氏名、投票所などを印刷した際、沼津郵便局の引き受け分として本来は8万7666通を印刷しなければならなかったが、実際には8万7162通しか印刷しなかったという。

 市選管が印刷を始めた時、す…

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