70代男性が脳出血で死亡した経緯について説明した岡崎市民病院の(右から)市橋卓司副院長、小林靖院長、中根敏裕事務局長=2025年5月16日午前11時8分、愛知県岡崎市十王町2丁目の同市役所、前島慶太郎撮影 愛知県の岡崎市民病院は16日、2023年6月に同病院に入院中に脳出血で亡くなった同県幸田町の70代男性について、原因が血液の抗凝固薬の投与量を誤った病院の過失だったとして、遺族に1千万円の損害賠償を支払うと発表した。 岡崎市役所で記者会見した小林靖院長らによると、男性は23年5月に胆管が詰まる閉塞性黄疸(へいそくせいおうだん)と肝門部の胆管がんで入院。その際、既往症の心房細動による脳梗塞(こうそく)を防ぐため、血液をさらさらに保つ抗凝固薬を持参した。 入院した5月26日から胆管…