授業中にハンマーで殴打した疑い、22歳学生逮捕　法政大で8人けが

　10日午後3時50分ごろ、東京都町田市相原町の法政大学多摩キャンパス社会学部4号館で、「授業中に学生1人がハンマーを振り回し、着席していた学生たちを殴打した」と110番通報があった。捜査関係者によると、現場にいた女子大学生（22）を傷害の疑いで現行犯逮捕。「うっぷんがたまって、学校にあったハンマーで学生を殴った」と供述しているという。

　警視庁や消防庁によると、8人が頭から出血するなどのけがをしたが、いずれも意識はあるという。南大沢署が状況を調べている。

　事件現場となった多摩キャンパスは3つある法政大のキャンパスのうちのひとつで、経済学部、社会学部、現代福祉学部、スポーツ健康学部の4学部の学生・教員らが通っている。

　現場とは別の場所にいた2年生の男子学生は「試験中にサイレンの音が聞こえてなんだろうと思った。試験が終わってからニュースを見てびっくりしている」と話した。

　市ケ谷キャンパス（東京都千代田区）の同大広報によると、8日から授業が再開されており、この日も授業が行われていたという。

　広報担当者は「マスコミからの問い合わせで事件が起きたことを知った。事実関係はいま調査中だが、キャンパスでこういった事件が起きたという記憶はなく、驚いている」と話した。